その他

10/4(土)の営業日記 と「最強・飛車落ち定跡」を伝授!

今日は春日部将棋道場で席主代理をしてきた!
お客は6人。盛況が続いた最近にしては、少し少な目。
土曜常連のほか、越谷将棋交流会主催の掛谷さん、元県代表強豪のAさんが来ました。

強豪Aさんとは、平手~駒落ち(飛香落ち)までで対局して教えてもらいました。
特に、教えてもらってよかったのは、「最強・飛車落ち定跡」。

では、忘れないうちに教えてもらった飛車落ち定跡を披露します!
下が基本図。   下手が手前と、先後反転してます。


下手の右四間飛車に、77桂型で上手迎え撃つのは、一番メジャーな定跡ですね。
▲45歩 をみて、下手動きます。

まず、桂頭に突き捨ての△35歩。
のちに△36歩、▲同金 とさせるのが狙いで、すると 57の銀が浮いて、
両取りがかかりやすくなります。

△65歩、▲同歩、△同桂。


この形は △同銀でなく、△同桂でいくそうです。

 

所司先生の「駒落ち定跡」本では類型(▲35歩が入ってない)を、△同銀でしたが、

その場合は、ここの手順が違って、
△65歩、▲同桂 と、「先に桂馬」で取ってきた場合。 これには△同銀です。

なぜなら、この形は、△65桂に、▲68銀と引かれると、
すぐには攻めがつながらないからです。
(それが△65同銀 とする理由で、AIも最善手は △66同銀)、
とにかく、下手は角交換をしたいのですね。

その場合は、上手も ▲65歩 と桂馬は取れないので(角交換になると攻めがつながってしまうので)、
その間に8筋に回って、歩交換してから攻めをつなげるようです。

さて、戻って(先に歩で取ってきた場合の)、
上手が ▲65同桂、と桂馬で取ってきて、
角交換になった場合、下手の攻めがさく裂します。

88同金、待望の△36歩


▲36同金 は、△79角 が両取りなのでできない。
そこで、飛車先を遮断する ▲66歩、に
△37歩成、▲同玉。

そして 33桂!


45桂 の両取りを狙った手。 これには 46銀。

ここで △79角! この攻めがつながれば勝てそうですが…


ここで上手、金を逃げて当てる ▲78金 が自然ですが、実は緩手。
△46角成!、▲同金、△45銀 から 寄ります。

以下、▲同金、△同桂、▲46玉、△54桂、▲36玉、△37金 から。


ということで、▲78金 に代えて、
上手の正着は ▲76桂不成!!
これが「プロの手」です。


なおここからの手順は、棋書に載ってないので、Aさんが実際に、プロにお金を払って教えてもらったそうです。

上手待望の、飛車に当てた反撃です。

ここで △88角成 と 金を取る手は、上手に飛車を取られて、
五分の形勢にもどしてしまいます。
厳密には下手がいいでしょうが、駒落ちという実力差のある同士の対局では、
相当勝ちづらいかも。

しかし…ここからは、「知らないと指せない」、下手の秘策があるのでした!

わかりますか…?

それが 64飛!!


桂馬に当てるのでもなく、ただぼんやりと浮く手!  なんじゃそりゃ~!?

飛車に逃げられたので、今度こそ上手は ▲78金 と 角に当てますが、
ここで △46角成 とせずに、
なんと △55桂!!!


歩頭にぶち込む、「家元破りの55桂」!!!
同歩 の一択ですが、
ここで △46角成!、▲同金、△45銀、▲同金、△同桂、▲46玉。


ここで次の一手はわかるでしょうか?
△64飛!! とぼんやり飛車を浮いた意味がここでわかります。

△44飛!!


玉頭に飛車が回るためだったのですね~!

以下、上手は適当な受けがなく、 47玉 くらいですが
△57金、▲46玉、△37銀、▲36玉、△37銀(図)、
36玉、△26銀成、同玉、△37桂成 から詰み。

 

すごいですね~
64飛!! からの 「家元破りの55桂」!!! カッコいい寄せでした。

と、いうわけで「最強・飛車落ち定跡」でした。

いいのか~、こんな有料級の内容を無料で公開して!!(笑)
教えていただいたAさん(5段)に感謝です!

最後に、動く棋譜でも載せますので、確認して覚えてくださいね!

 

では、今日の記事はここまで!! また明日、書きます~!

 

追記)後日、Aさんから指摘があり、この飛車落ち定跡は、
間違い(不完全) だとのことでした。
正しい 飛車落ち定跡はこちらの記事に書きました。

シン・「最強・飛車落ち定跡」を伝授!

間違えて覚えていて、申し訳ありませんでした。
ぜひ正しい定跡を身につけてください。