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飛車落ち定跡を学ぼう! その2

前回は、「最強・飛車落ち定跡」を教えてもらいました。
10/4(土)の営業日記 と「最強・飛車落ち定跡」を伝授!

下手の右四間飛車に、77桂型で上手が迎え撃つ、一番メジャーな定跡。
前回は、
△65歩 の開戦に、上手は ▲同歩 と応じましたが、
▲同桂 と、「先に桂馬」で取ってきた場合 はどうなるでしょうか?


これには、前回も少し触れましたが、
△65同銀 が正着。
△65同桂 では、▲68銀と引かれると、すぐには攻めがつながらないです。

さて、△65同銀 には、上手もさすがに駒を取り返す ▲同歩。
これで、下手は 角交換ができますね。
下手は、とにかく角交換をして、攻めをつなぎましょう。


▲88同金、△65桂 と、歩を入手しつつ銀に当てる自然な手。


これには▲68銀 と引きます。

代えて、▲66銀 と上がると、

△66歩、▲58銀、△57桂成!、▲同金、△79角(図)、

▲48銀、△57角成、▲同銀、△67歩成

で攻めがつながります。

ということで戻って、▲68銀 には、
やはり △66歩 が痛打!


▲58銀 と引いて、耐えてるようにみえますが、
△46桂! で金を上ずらせて、△67歩成(図) から、
次の △57桂成!~△67飛成 が受かりません。


というわけで、△66歩 には、▲同銀。  そして△54桂。

これには、先ほどの手順を食らわないように、▲67歩 でおさめます。


△66桂、▲同歩、 △57銀 で攻めをつなぐ。

▲同銀、△同桂成、▲同金、△79角 の両取り。

▲48銀、△88角成、 と攻めがいったん止まったところで、
上手の最善手は ▲55角。


△66飛 を防ぎつつ、攻めを見せた手だが…

これには、どけと催促の △54歩!


▲11角成 は、△33桂 で馬を遮断されてしまうので、
▲73角成だが…

ここで飛車を切って、一気に決めに行く!

上手は、駒を取ってからの ▲61飛 で馬に当てるくらいだが、
△27銀 から、馬が生還して下手の勝ち。


あとは寄せるだけだが、上手は「金なし将棋に受け手なし」なので、
千日手に気を付けて寄せればいい。

具体的には、
△48馬、▲29銀には、△47銀でしばり。


▲36桂、△49馬、▲38銀打、△同銀不成、▲同銀、
△28金、▲同玉、△39銀、▲17玉、△38馬   で必至で勝ち。

 

 

動く棋譜でも載せます。

なお、図のように
角交換からの、△79角 が両取りにならないように、
57に紐をつけた「48玉」型の相手には、
端が薄いので、△33桂 と左桂をさばいたあと、
地下鉄飛車で1筋攻めをするのがいいそうです。

 

ということで、飛車落ち定跡はここまで!
勉強して、強くなってくださいね! それでは~!