営業日記

10/5(日)の営業日記 その2 今日の対局の局面図を紹介

本日の(というかもう日付はかわっているので、日曜のですが)対局で、
思い入れのある局面を、振り返りたいと思います。
席主の箕輪さんとの対局の局面図より。

盤面は、感想戦でぐちゃぐちゃになってしまったので、正確なのかどうか、
盤面右半分は、実戦とあっているかわからないのですが、
盤面左半分と、持ち駒はあってると思います。
持ち駒の香車や、歩の枚数があっているのかどうかは、
覚えてないのでわかりませんが…(おい)。

まあ、とりあえず、「この盤面だった」ことにして、話を進めます。

先手が私で、後手が箕輪さん。

龍取りに相手が当ててきたところ。
先手としては、優勢そうですが、ここで龍を逃げているようでは、
手番を渡してしまい、逆転してしまいそうです。
ここで「詰めろ」の連続でせまって、寄せきりたいところ。

ここで先手の私は、長考してうまく寄せることができたので、
紹介したいと思います。(自画自賛ともいう 笑)

 

まずは、銀の連結を外す ▲73銀

△同玉は、桂馬から詰むので、△同銀の1手。
これで、金への紐が外れて、金を目標とした技がかかりやすくなりました。

そして、ここで長考して、ひねり出した次の手。
▲93桂!!


これぞ自慢の一手!
この手は、▲81金 からの詰めろ。
▲94桂 の王手と、どちらにするか迷ったのですが、
「詰めろ」のほうが価値が高いとみました。

△同香は、逃げ道がふさがったうえ、▲91銀 から詰み筋なので、取れない。

なので当然の △72銀 の受けなのですが、


ここでまた、自慢の一手が出ました。
▲92金!! 狭いところに放り込む手!!

▲94桂 の王手も見えたのですが、
それだと「桂頭の玉寄せにくし」になるので、
あくまで「連続の詰めろになる寄せ」を目指しました。

香・玉、どちらで取っても寄り筋なのですが、
実戦は、△同香。
▲91銀、△同玉、▲71龍、△81香合、▲同桂成、△同銀、▲72金


あとはひたすら、相手の受け駒の、金と飛車を削っていけば、いずれ受けなしになる…!
ということで、鋭い攻めができて、本譜は勝てました。

福田教室(春日部将棋教室)で、必至の勉強をしてるのが、
少しは役に立ったと思いました。

よかったねー

……ということなら、話は早いのですが、
念のため、(この記事を書くために)家でAIで解析してみたところ、
私の手は(相手の受けの手も)「悪手」のオンパレードでした。
えー!?

どうやら、攻めに駒を渡しすぎたらしく、
後手に詰め筋が生じてるそうです。

自慢の一手だった、▲93桂、実は悪手で、
なんと △同香 と取って、桂馬を補充するのが正解の受けでした。

△同香 とされたら、先手としては攻めたいので、

▲91銀、△同玉、▲71龍、△81香合 とまでいきますが。

ここでもやはり攻めるのに、駒を渡してしまうのはよくないようです。
なお、後手は △81香合 と、安い香車で合駒し、
攻めの駒をためておくのもポイントです。

▲72金 で後手玉は必至 ですが、
その瞬間に詰ませることができるようです。

それが
△9八歩、▲8八玉、△8七香成、▲同 玉、△7六銀、 ▲同 玉、 △8四桂、
▲8六玉、 △8五銀、▲7七玉、△7六銀、 ▲8八玉、△8七飛、 ▲9八玉、
△9七飛成、▲同 桂、△8六桂、▲8八玉、△9六桂、▲8九玉、 △9八銀
まで  21手詰め。

 

長い…!!
てゆーか、こんな詰将棋、アマ4段程度では、「絶対に」解けない!!

まあ、ということで、AI的には悪手だったのですが、
アマチュア3,4段的には「よい詰めろの連続だった」
ということにしたいです(苦笑)。

そもそも、
「実際には詰みがあるけど、詰みが難解すぎるから、
(多分)相手は詰ませられないだろう」 という場合には、
下手に受けずに攻めきってしまう、というのも、
実戦のテクニックとしては、ありなのかもしれません。
まあ、私の場合は「単純にそこまでは読めない」だけなのですが。

とはいえ、いくら詰めろの連続でも、駒を渡す攻めはやはり、
かなりあぶないのだなー、とは再認識しました。

あと、実戦での私の持ち駒に、香車 が本当にあったのかどうか、
うろ覚えなのですが、
解析していて気づいたのですが、

もし、私の持ち駒に香車 がなかった場合、

▲93桂 には、  △87香成 が「詰めろ逃れの詰めろ」、
つまり、玉の逃げるルート、84地点 を開けつつの、詰めろになるようで、
後手勝ちになるらしい。

△87香成 以下、▲81金、△93玉、▲94銀、△84玉 と
ぬるぬると逃げて、

香車がないと、△95玉に逃げて、後手玉はぎりぎり詰まないようだ。


先手玉は▲88金 で、受けるくらいだが(攻めに駒を使ってしまって、受け駒がない)、

これにも21手詰め、という難解詰将棋があって、先手玉は詰む。

とまあ、いろいろ見てきたのですが、

アマチュアに「AI最善を続けて指せ」といわれても、そりゃ無理。
ということだけは、よくわかったのでした。

将棋って、むずかしい!
ということで、めでたしめでたし。(強引にまとめた)