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シン・「最強・飛車落ち定跡」を伝授!

この前の土曜日に、「最強・飛車落ち定跡」を伝授!」という記事を書いたのですが

10/4(土)の営業日記 と「最強・飛車落ち定跡」を伝授!

なんと、定跡を間違えて覚えて書いてました。
教えていただいた強豪のAさんから指摘があったので、
あらためてAさんから飛車落ちを教わり、
正確な 「シン・最強飛車落ち定跡」を載せます。
2度もわざわざ付き合っていただいた、Aさんに感謝です。

ということで、まずは動く棋譜をごらんください。

と、これが正確な飛車落ち定跡だそうです。

前回とは、結構違ってますね(汗)。

あ、あと、駒落ちの棋譜の場合は、「下手からみた符号で書く」とのことでした。
これは知りませんでしたので、前回の記事では
上手が先手番(上下反転)で符号を書いていたのですが、これも間違いだそうです。

ということでさて、ではさっそく解説していきましょう。

前回の記事のように、上手の△65歩(41手目)をみて仕掛ける、
というのは間違ってないのですが、


ここに至る前に、少しポイントがあるそうです。

それは「上手が △64歩 なのか、△64銀 と出るのかを見極めるために、
▲49飛 でいったん待つ」 ということです。


これをせずに、先に 77角 としてしまうと、△64銀 とされてから角頭を攻められてしまい、不利です。

なので、上手の△64歩 をみてから、77角 としてください。

▲49飛 は、こういった意味の手なのですね。 初めて知りました。
地下鉄飛車から、端狙いの含みをもたせた意味だけだと思ってましたが。

なお、△64歩 でなく、△64銀 と来た場合は、
上手の中央が薄くなるので、▲45歩 から開戦して戦えます。

ということで、▲75歩 の突き捨てを入れて、

▲45歩 の開戦~▲同桂~角交換。

突き捨てを入れた効果で、▲74歩。

△同歩 は、▲31角 が 両取りになるので、取れない。
△44歩、▲73歩成 に、
▲77桂 と、左の桂馬を使う。

前回の記事は、ここで △64銀 で受けたのですが、
ここの正着は、△62玉だそうです。 

そして、65桂 ~ 31角。

上手は、32金 と、角に当てる手が自然ですが、
それだと、▲64角成 からつぶされてしまいます。
ここは、プロレベルだと、待望の反撃  △37桂不成 が勝ります。


なおここからの手順は、棋書に載ってないので、
Aさんが実際に、プロにお金を払って教えてもらったそうです。

ここで 22角成 と 金を取る手は、上手に飛車を取られて、
五分の形勢にもどしてしまいます。
厳密には下手がいいでしょうが、駒落ちという実力差のある同士の対局では、
相当勝ちづらいかも。

しかし…ここからは、「知らないと指せない」、下手の秘策があるのでした!

それが ▲46飛!!

桂馬に当てるのでもなく、ただぼんやりと浮く手!  なんじゃそりゃ~!?

飛車に逃げられたので、今度こそ上手は △32金 と 角に当てますが、
64角成、同金、53銀、63玉

ここで次の手がわかりますか…?

なんと、55桂 の王手!!!


歩頭にぶち込む、「家元破りの▲55桂」!!!
同歩 の一択ですが、
▲64銀成~▲55銀~▲56飛!


玉頭に飛車が回ります!
▲46飛と ぼんやりと飛車を浮いたのは、このためだったのでした。

65玉に、53飛成  で下手、必勝!!


ここから、上手の最強の受けは、64銀ですが、
63龍 で 受けなし!
66桂 ~△45角 (龍の素抜き)を決めようにも、
△66桂、▲同歩 が王手になるので、それはできません。

ということで、これが下手の「シン・最強飛車落ち定跡」でした。

 

重ね重ね、2度もわざわざ付き合っていただいた、Aさんに感謝です~。

皆さんも、この定跡を覚えて、飛車落ちで勝ちまくってください!
では、今日の記事はここまで!!