なんと、定跡を間違えて覚えて書いてました。
教えていただいた強豪のAさんから指摘があったので、
あらためてAさんから飛車落ちを教わり、
正確な 「シン・最強飛車落ち定跡」を載せます。
2度もわざわざ付き合っていただいた、Aさんに感謝です。
ということで、まずは動く棋譜をごらんください。
と、これが正確な飛車落ち定跡だそうです。
前回とは、結構違ってますね(汗)。
あ、あと、駒落ちの棋譜の場合は、「下手からみた符号で書く」とのことでした。
これは知りませんでしたので、前回の記事では
上手が先手番(上下反転)で符号を書いていたのですが、これも間違いだそうです。
ということでさて、ではさっそく解説していきましょう。
前回の記事のように、上手の△65歩(41手目)をみて仕掛ける、
というのは間違ってないのですが、

ここに至る前に、少しポイントがあるそうです。
それは「上手が △64歩 なのか、△64銀 と出るのかを見極めるために、
▲49飛 でいったん待つ」 ということです。

これをせずに、先に ▲77角 としてしまうと、△64銀 とされてから角頭を攻められてしまい、不利です。
なので、上手の△64歩 をみてから、▲77角 としてください。
▲49飛 は、こういった意味の手なのですね。 初めて知りました。
地下鉄飛車から、端狙いの含みをもたせた意味だけだと思ってましたが。
なお、△64歩 でなく、△64銀 と来た場合は、
上手の中央が薄くなるので、▲45歩 から開戦して戦えます。
ということで、▲75歩 の突き捨てを入れて、
▲45歩 の開戦~▲同桂~角交換。
突き捨てを入れた効果で、▲74歩。
△同歩 は、▲31角 が 両取りになるので、取れない。
△44歩、▲73歩成 に、
▲77桂 と、左の桂馬を使う。
前回の記事は、ここで △64銀 で受けたのですが、
ここの正着は、△62玉だそうです。
そして、▲65桂 ~ ▲31角。
上手は、△32金 と、角に当てる手が自然ですが、
それだと、▲64角成 からつぶされてしまいます。
ここは、プロレベルだと、待望の反撃 △37桂不成 が勝ります。

なおここからの手順は、棋書に載ってないので、
Aさんが実際に、プロにお金を払って教えてもらったそうです。
ここで ▲22角成 と 金を取る手は、上手に飛車を取られて、
五分の形勢にもどしてしまいます。
厳密には下手がいいでしょうが、駒落ちという実力差のある同士の対局では、
相当勝ちづらいかも。
しかし…ここからは、「知らないと指せない」、下手の秘策があるのでした!
それが ▲46飛!!
桂馬に当てるのでもなく、ただぼんやりと浮く手! なんじゃそりゃ~!?
飛車に逃げられたので、今度こそ上手は △32金 と 角に当てますが、
▲64角成、△同金、▲53銀、△63玉
ここで次の手がわかりますか…?
なんと、▲55桂 の王手!!!

歩頭にぶち込む、「家元破りの▲55桂」!!!
△同歩 の一択ですが、
▲64銀成~▲55銀~▲56飛!

玉頭に飛車が回ります!
▲46飛と ぼんやりと飛車を浮いたのは、このためだったのでした。
△65玉に、▲53飛成 で下手、必勝!!

ここから、上手の最強の受けは、△64銀ですが、
▲63龍 で 受けなし!
△66桂 ~△45角 (龍の素抜き)を決めようにも、
△66桂、▲同歩 が王手になるので、それはできません。
ということで、これが下手の「シン・最強飛車落ち定跡」でした。
重ね重ね、2度もわざわざ付き合っていただいた、Aさんに感謝です~。
皆さんも、この定跡を覚えて、飛車落ちで勝ちまくってください!
では、今日の記事はここまで!!