プロの将棋から、次の一手問題 vol.5 の補足です
前回、「プロの将棋から、次の一手問題 vol.5」 という、
佐藤和俊 七段 vs. 佐藤康光 九段 ALSOK杯第76期王将戦 一次予選 より次の一手問題
の記事を書きました。
問題の答え(3手)は、 ▲24飛、△33桂、▲42銀 (図)で、
プロの実戦もそのように進みました。
この問題を、昨日、福田先生と強豪のAさんに出題したところ、
「これはかなり難しい」とのことでした。
「▲24飛 自体は難しくないけど、△33桂と、▲42銀は、
かなり読まないと指せない」と、二人とも言ってました。
私は、この問題はレベルで言ったら、「将棋世界」の次の一手の初段・2段レベルの問題かな?
くらいに考えていたので、意外といえば意外でした。
強豪ふたりがそういう感想なので、実際、かなりの難問のようですね。
そして問題なのですが、
Aさんと福田先生が、私が調べた手以外の変化と応手を考えていたので、
そちらのほうもAIで検討して解説したいと思います。
まず、▲42銀 に 本譜の△68角成 でなく、 最善の粘りの △53角 と
金を取り、▲31銀不成 からの9手詰めの「詰めろ」を受けた場合の解説をします。

これには、▲23飛成 からです。
△同桂 は、▲31角 から 難しくはない7手詰め。
(▲3一角 △3二玉 ▲2二金 △4三玉
▲5三銀成 △3三玉 ▲4二角打 まで)
なので △同玉ですが、 ▲41角 が追撃手。

合駒が、金、飛車と、高い駒しかないのも大きいですね。
△32金合 なら、 ▲24歩、△22玉 に、
▲53銀成 と、角を掃って勝勢。
△12玉と逃げたら、▲31銀不成 と桂馬を取った手が、
▲23金 の「詰めろ」。
ここで最善の受けは、△28飛 の「王手・詰めろ逃れ(詰めろ解除)」ですが…

▲38金合 で受ければ、 飛車が「詰めろを受けつつ逃げる」のは難しい。
△24飛成 くらいでしょうが、▲25香 で先手勝ち。
△29飛成 は、▲24桂 の王手に △同龍 で、▲25香 で勝ち。
ということで、△53角 以下の応手でした。
また、福田先生は、
「△33桂に、▲42銀 はかなり読みにくい。
もし自分の実戦なら、▲41角 と指すと思う。これで勝ってるかしらないけど」
と言っていたので、
「アマチュア強豪では、一見自然に見える」という ▲41角 をみてみましょう。

▲41角 は、「詰めろ」でした。 ▲23飛成から9手詰め。
なお途中、▲31銀 に △13玉 は、 ▲23角成 からの詰み。
▲41角に、△24歩 と、飛車を取れば、詰めろは消えますが、
▲2三歩 △同 桂 ▲3二金 △1二玉 ▲3一銀 で必至です。
ということで、▲41角 でも勝ちのようです。
あの局面で ▲41角 が見える福田先生もさすがですね。
ということで、「次の一手問題 vol.5」の補足記事でした。