プロの将棋から、次の一手問題 vol.6
こんにちは。
プロの将棋を棋譜並べして解析していたら、面白い次の一手問題を見つけました。
ということで、今回は第6弾です。
佐藤天彦 九段 vs. 西田拓也 六段 第74期王座戦 挑戦者決定トーナメント より

先手・天彦九段 の穴熊 対 西田六段の 四間飛車。
先手は、穴熊の堅陣、かつ ▲64歩 と 玉付近にクサビが打てているので、
すでに先手ペースなのですが…。
▲75歩 の突き捨てを入れてから、先手に読みの深い(私はびっくりしました)
次の一手が出ました。
AI最善手だった模様です。
皆さんはわかりますか?
答えは ▲66角 のぶつけ!!

角をさばく手ですが、これ、高段者には普通の手なんでしょうか?
私レベルだと「え!? 危険でしょ!!」って思うのですが…。
なんせ
△同角~△39角! の 飛車・金 両取りがあるんですよ!

しかし、駒損になっても勝てると、この変化も、当然天彦先生は読んでいたのでしょう。
▲74歩! と敵の高美濃に手をつけていきます。

この歩が先手で打てるのが、大きいのでしょうね。
これに △74同金、△64金 のどちらでも(本譜は△64金)、
▲65金 と桂馬を食いちぎります。
飛車に逃げられる前に △28角成 と飛車を取りますが、

▲37角 で馬を消します。
~▲同桂 が 銀に当たって、先手を取れるのも見逃せません。

以下、 △54銀、▲64金、△同飛、に ▲73桂!

玉のクサビに打った歩を土台にして、厳しい攻めです。
△82玉に(最善は△92玉)、 ▲46角! が、飛車・玉を貫通する攻め。
ということで、終始、天彦先生ペースで進んでの勝利でした。
いや~。「飛車・金 両取りを食らっても、▲74歩が打てれば勝てる」という、
とても深い読みだったのですね~。
私は絶対、こんな変化に踏み込めませんが…。
アマ高段者なら見えるのでしょうか? 今度福田先生に出題してみますか(笑)
では、いかがだったでしょうか。
また気になる局面があったら、次の一手問題を出したいと思います。