前回の続きです。
飯島栄治 八段 vs. 小窪 碧 四段 ヒューリック杯第98期棋聖戦 一次予選 より

 

今回は、下の局面、
問題1図を △43桂でなく、正着の △55歩とした場合、どうなるか?
をみてみます。


王手に対して逃げるには、▲65玉 か ▲66玉 の二通りです。
まず、次に △57龍 と、金を取られないように、金にひもをつけなら逃げる、
▲66玉 をみてみましょう。

結論から言うと、これは危険です。

△57龍 と堂々と金を取られてしまうからです。


これに▲同玉 は、詰みが発生します。

△46銀! と歩頭に捨てて、角道をこじ開け、

▲57同玉 から、

△4六銀、 ▲同 歩、 △5六角成、 ▲4八玉、 △4七金 、▲4九玉、
△5七桂 、▲3九玉、 △3八金  まで9手詰め。

 

ということで、▲57同玉 とはできないので、
問題図では  ▲65玉 と 金を見捨てて逃げる手が正着。


そこで、△57龍。


ここで、後手玉に詰みがあるのか? なのですが、

これも結論から言うと、詰みなしです。
金が1枚しかなく、
▲72金、△同玉、▲61角、△82玉、▲63角成、△同玉、
▲75桂、 に △92玉 (図)で詰みません。


これは、持ち駒が銀だと、どうしても捕まらないですね~。
ということで、一手一手の寄りで、先手勝ちでした。

ただし、△92玉 でなく、
△93玉 と逃げると、頓死です。

▲84銀!  という捨て駒ができるからです。


△同玉は、▲85香、  △82玉は、▲83銀成 ですね。

 

 

うーん、将棋って、優勢だと思っていても、勝ちきるまでが難しい、本当に「逆転ゲーム」だと実感しました。
逃げ切るのにも技術がいるというか。

 

ということで、飯島・小窪戦の、次の一手問題は終わりです。
お読みいただき、ありがとうございました。