プロの将棋から、次の一手問題 vol.9 その1
こんばんは。
プロの将棋を棋譜並べして解析していたら、面白い次の一手問題を見つけました。
ということで、今回は第8弾です。
飯島栄治 八段 vs. 小窪 碧 四段 ヒューリック杯第98期棋聖戦 一次予選 より
3問出題します。
右四間飛車エルモ 対 四間飛車。
AI評価値だけでみたら、評価値が何度も上下する対局でした。
それだけ気づきづらい手が埋もれていたようです。
問題1

先手・飯島玉は、囲いから追い出されて、いかにも瀕死。
△43桂 と、詰めろ をかけられてしまいました。
…が、この手は実は悪手で、先手に返し技がありました。
先手の最善手は?
答え ▲52龍
△55金 の詰めろを消しつつ、
次に ▲62龍 からの詰めろ の「詰めろ逃れの詰めろ」。
この手ならば逆転してましたが、
本譜ではこの手は指せず、単に▲66玉 と逃げました。
ということで、▲52龍 の返しがあるので、
後手は△43桂 に代えて、 △55歩 の王手が最善でした。

この現れなかった変化手順は、ちょっと面白かったので、次回の記事で書くかもです。
問題2

先手は、なんとか逃げまくり、後手の攻めが切れれば勝てる状況に。
△95歩 と攻められましたが、
▲同歩 でしのげるのか、果たして…?
ここでの正着は?
答え ▲94桂

なんと、即詰みがありました。
これは △同香 が普通ですが、 以下
▲7二金打 △同 玉(82) ▲6一角打 △8二玉(72) ▲8三角成(61) △同 玉(82)
▲8四銀打 △同 玉(83) ▲8五香打 △同 玉(84) ▲7五金打まで。
▲94桂から 13手詰めです。
また、手数は長くなりますが、
▲93銀 からも詰むそうです。19手詰め。
こちらは人間が読むのはかなり難しいでしょう。
(▲9三銀打 △同 玉(82) ▲8五桂打 △9二玉(93) ▲9四香打 △9三銀打
▲同 香成(94) △同 桂(81) ▲同 桂成(85) △同 玉(92) ▲8五桂打△8二玉(93)
▲7二金打 △同 玉(82) ▲6一銀打 △8二玉(72) ▲7二金打 △9二玉(82)
▲8一角打 まで)
しかし先手は、▲95同歩 と応じてしまいました。
が、まだ評価値的には先手が勝っています。まだ耐えられる。
しかし! さらに一波乱が…!! 勝つのはどちら!?
長くなったので、次の記事に続きます。